雑貨屋さんには日本人とどこかの国のハーフのようなお兄さんがいて、店内は麻で作られた服や、雑貨、アクセサリー、見たこともないようなジャケットのCDや、楽器、アンプがあって、お兄さんにいろんな音楽を教えてもらった。
どれもしっくりこなくて、メロディは好きだけどドラムの音が嫌いとか(音楽全然よくわかんないけど)、でもなんかその日はこれからずっと愛せる音楽に出会えるような気がして、はやる気持ちをおさえて、ゆっくりいろんな音楽を聴いていった。
そこで出会ったのが馬喰町バンドの"ゆりかご"。
タイトルが気に入って、お兄さんに「コレも聴いてみていいですか!!!!!」「ああ、いいよ〜」といって、かけてもらった。
私の大好きな、CDを挿入してから再生ボタンをおして、メロディが流れるまでの少しの空白。あの時のワクワク感が大好きやねんけど、メロディが少し流れた瞬間に、「コレ買います!」って言って、財布出そうとしたら、ゲストハウスに忘れてて笑
走ってとりにかえって、無事買った次の日、当時の職場だった北アルプスの山小屋にまた入山した。
山小屋の職場の先輩が「俺こういう曲すきやわ〜、ネパール(だったかな?)思い出す。」って言ってたこととか、別の友達にこの曲を教えてあげたところ、「なおみがこの曲聴きながらこの景色みてたんかと思いながら聴いたよ。」って私がいなくなった大自然の中の職場からメールで言われたこととか。なんか文章下手だけど。
とにかく、聴くとその時の気持ちや記憶や匂いや空気、全部思い出せる音楽ってあるよね。本当に目に見えないけれど、確実に生きてく上で大事な感覚だと思う。
なんかなんか、この音楽ひとつ聴くだけで、記憶の奥の奥の宇宙みたいな場所を旅してるような感覚になって。ひとつの音楽隊が作ったひとつの音楽が、人々の記憶や経験を通り抜けてて。
そんな絵がかけるようになれたら良いなって思った。
2016年にむけてたくさんたくさんいろんなこと思い出して反省して思い出して笑って。
新年までのこり4日!
naomuack
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